当教室では、下記をレッスン開始可能な参考の指標としています。
「家族以外の大人と会話・やり取りができる、簡単な指示に従うことが出来る」
「字が(一部)読める、読めなくても、概念は理解している」
「上下左右の区別が付く」
「1~5くらいまで数えられる」
「ある程度の時間座っていられる」
「ピアノの鍵盤を押し、音が出せる程度の指の力がある、
それぞれの指をある程度独立して動かすことができる(全部の指でなくともOK)」
個人差が大きいですが、だいたい4~5歳といったところでしょうか。
何より本人が音楽(歌うこと、楽器を演奏すること)に興味を持っていることが大事です。
全部の指標をクリアしていなくても大丈夫ですが、迷われるときは、一度面談をお勧めします。
もちろん導入時期は初めてだらけですので、きめ細かくわかりやすいレッスンが目標です。
ある程度弾けるようになってきたら、自分だけで読譜し、弾けるようになる力を養うため、またわかりやすさのため、
一度にたくさんアドバイスするのではなく、要点を絞った指導を目指します。
(指導者の技量が問われるため、日々勉強です)
保護者の方もきっと覚えがあると思いますが、学生時代、授業そのものよりも
先生の雑談のほうがよく頭に入ったりしましたよね。
当教室でも、大事なことを、豆知識、こぼれ話、ユーモア話的なことに絡めて伝えることも心がけています。
私自身の演奏は、派手さはないけどあたたかい、おだやかでほっとすると言っていただくことが多かったのですが、
レッスンの雰囲気もそうありたいと思っています。
(演奏家としては、派手さも必要なのですが…)
カリキュラムとしては大まかな流れはありますが、
個人の好み、資質や希望、進度を加味して選んでいます。
テクニック・練習曲・自由曲の3本を基本に、
必要に応じてソルフェージュや楽典なども加えます。
特に自由曲の教材では、「好きな曲、好きな作曲家」「好きな雰囲気の曲」「憧れの曲」
を取り入れるように心がけています。
発表会での選曲では、たくさんの曲を聞かせたり、出だしをちょっと弾いてもらったり…
長続きのモチベーションのためにも、好きを見つける過程を大事にしています。
年齢が同じでも、発達の度合いや得意不得意、好き嫌い…一人として同じ人はいません。
それぞれの良さを生かしながら、バランスよく伸ばすために、ふさわしいレッスン内容と教材選びに、日々研究を重ねています。
ピアノにかぎらず、練習が必要なものは、練習量が上達量に完全に比例します。
上達したければ、少しでも時間を見つけて弾くしかない…のですが…
昔ながらのスタイルで、1日に何分、1曲何回と指定するお教室もあるようですが、学業や塾、他の習い事に忙しい昨今、
現実としては難しくなっているかと思います。
当教室としては、それぞれのサイクル・生活スタイルを把握し、中長期で見て、進みが悪くなったら、練習方法など都度見直すようにしています。
効果的な練習方法、時間のとり方、どの教材を優先するか、などは、普段のレッスンからアドバイスするようにしていますが、
特に小さいうちはご家庭での協力が不可欠なので、どんどんご相談いただければと思います。